MINOTAKE LIFE

死ぬまで無事系サラリーマンの、身の丈に合った生活

「ぬるま湯」で生きる道は馬鹿にできない

「ぬるま湯」
だいたい否定的な意味で使われます。意識低い、なまけもの、向上心がない云々・・

僕は「ぬるま湯」上等だと思っています。
たとえば僕の職業である経理なら、
「スタートアップでIPO(株式公開)に従事」
CFOを目指す」
「税理士として事務所を開業、年収3千万」
なんかが目指すべき道、意識高い系でしょうね。

「一つの会社で経理ひと筋三十年」なんて、昭和では褒められましたが今では「ぬるま湯」そのものでしょう。

野球選手なら
「メジャーへいく」
は間違いなく称賛されます。
「同じ球団でプロ野球人生を貫く」
なんてのは、それ自体が難しいことではありますが、メジャー挑戦やFA権を蹴って同じ球団にいるのは「ぬるま湯」になるかもしれません。チャンスを活かさないのはもったいない、と。
でも、こんな選手もいます。

www.nikkansports.com

中村選手はプロ通算450ホームランという、今までに13人しか達成していない大記録を打ち立てた名選手です。よりよい条件での移籍は十分できる選手だと思いますが、あえて西武ライオンズひと筋を貫いています。
慣れない場所に移るより慣れた場所で活躍したいという、自分の性格を理解した上での選択です。
「自分の力を一番発揮できる場所に居る」
僕はこの考え方すごくいいと思っています。


僕自身も経理を10年経験したあと、転職して、会計システム保守の仕事に就きました。キャリアアップが一番の理由です。
でもいざやってみると、スケジュールを立てやすい経理とは違い、突発的な仕事や時には残業、頻繁かつ多方面との納期や内容の調整、やや深いシステムの知識など、自分の苦手とする面が多い仕事でした。
凡ミスを重ね、大きめのミスをして、たった1年でストレスチェックにかかって産業医面談となり、この仕事は向いていない、あと10年やってもものにはならないと悟りました。

結局その仕事を2年半やったところで経理に異動が叶い、今に至っています。
自分は経理の仕事が一番力を発揮できると思っていますし、今は少し手を広げて法務や効率化の仕事もしていて、管理部門のスペシャリストになろう、という中期的な目標も見つけました。

100人足らずの会社の経理(管理部門)なんてどちらかと言えば「ぬるま湯」だと思います。
でも、これが自分の力を発揮できる場なんだという事実はとても大切だし、忘れないで仕事をしていこうと思っています。
それこそブログのタイトルにもしている「身の丈」ってこういうことだと。

ただ「ぬるま湯」とはいえ、現状維持では居続けることはできません。
それについてはまた改めて書きます。
では