MINOTAKE LIFE

死ぬまで無事系サラリーマンの、身の丈に合った生活

自省を促す、嫌な奴

一昨年の11月に、30歳を記念して高校の同窓会があった。幹事のひとり、Y君はいい奴なんだが、がんばり方が少しずれている人だった。

同窓会の開催にあたっても、声かけから何から役割を買ってでて、活躍したそうだ。

そんな彼を嫌な奴だ、と思ったのは二次会だった。

家大好きマンなのでたいていの飲み会は一次会だけで帰るのだが、この時は懐かしい顔ぶれにつられて二次会に参加した。

Y君は一次会はスーツでいたのだが、二次会が始まって少しすると、のび太のコスプレで現れた。もともと細身でメガネをかけていたので、のび太要素はある。のび太コスプレで活き活きとグラスを回収し、酒を配り、皆に明るく声をかけて回る姿はまるで、バカやりながら幹事の仕事をまっとうするボク輝いてるでしょ!といわんばかりだった。

でもお前…30だろ。

でも待て。そうやって、少し酔いが冷めた頭で、実際に頑張ってくれてる人を小馬鹿にする自分はどうなんだ?逆に、変に覚めた大人ぶってないか?大人だと言うのなら自分が動いて、幹事にもおしゃべりや食事を楽しんでもらう気遣いをすべきじゃないか?そんな思いがグルグルし、なにもしないまま、お開きになった。

余談。さっき少し酔いが冷めた頭で、と書いたが、これが実は飲みすぎて頭が働かなくなっただけだと気づいたのは帰路一人になってからのことだった。駅から歩いて帰る途中に何回もオロロしてしまう失態を演じ、その次の飲み会でもオロロしてしまうというオロロスパイラルに陥った。

全部Y君のせいだ、と思っている。

III Salón del Manga 09 16/05/09 Nobita y mini-Doraemon