MINOTAKE LIFE

死ぬまで無事系サラリーマンの、身の丈に合った生活

「飼われてる」感

去年の10月に転職した会社は、某大きな会社のグループ会社だ。

オフィスは親会社の広大な敷地内にあり、本社内の食堂や売店にも自由に出入りできる。

ランチは、前職には社食がなかったので、昼食は外に食べに行くかコンビニで買うかだった。

その慣れもあり始めのうちは外に行くかコンビニで買っていたが、ある日気分を変えたくて社食に行ってみたら、思いのほか快適であった。

何よりも、安い。ごはん、味噌汁、おかずで400円。前職だったらこのレベルの定食を食べるのに900円払っていた(銀座価格)。味もいい。種類があるので、だいたい食べたいメニューはある。

社食でランチを済ませると、そのままオフィスに戻る。ここで、会社の敷地から出ることなく生活できていることに気付く。

「あ、オレ会社に飼われてるな」

と思う。サラリーマンなので経済的にはいわずもがな飼われているようなものだが、生活圏が会社の敷地だけとなると、中学高校の、学校内が人生のすべてだったころが蘇る。

せめてもの抵抗として、社食からオフィスに戻るときは、いったん会社の敷地から出て一般道を歩いてみたりする。

そんなことで心のバランスが保てるんだから、ちょろい。

いざ浸かってみると、大企業の福利厚生ガッチリな感じは心地いいものだ。

でも、社宅に住むのは嫌だなとか思う。いよいよ生活のキンタマ握られてる感じがして、いやな汗が出る。生活してみたらそうでもないんだろうけど。