MINOTAKE LIFE

死ぬまで無事系サラリーマンの、身の丈に合った生活

『多動日記(一)「健康と平和」: -欧州編-』高城剛

高城さんの本は、脳を別世界に連れて行ってくれます。

極端なこと言うなーと思う時もたまにあるのですが(笑)

 

どうやら多動症や遺伝子的に多動的な人は、100人中3人もいるらしい

パンダの内臓を調べると解剖学的にも草食的ではないことがわかっている。その上、パンダは笹を美味しい!とは思って食べていないそうだ。だが、長い歴史のなかで、パンダは生き残るために笹を食べて生き抜く道を選んだ。 そのひとつの理由は、肉食としてのライフスタイルを貫くには、あまりに競合が多い点にあった。

(中略)
パンダは、競合を避けたブルーオーシャン戦略と、気候変動に即して大きくライフスタイルを変えたことにより、今日まで生き残るのに成功している。

パンダは笹が好きなわけではないという衝撃(笑) 

トゥーロンは軍港で、この町がワサワサはじめると、それは中東でなにか異変が起きている知らせだ。 

地中海を越えると、そこはもう中東であり、南欧からみれば中東は隣国で、その間には、いくつかの島があるだけだ。

キルギスは、英語がまったく通じない国で、携帯電話のプリペイドSIMひとつ買うのにも、相当に困った。

別に行きたいわけではないが、その街にマクドナルドがあるかどうかは、僕にとって経済や安全指標のひとつである。  英国エコノミスト誌が世界各国の本当の物価を計るために作った「ビッグマック指数」なるものがあって、それは、世界どの国だろうが、素材や地価、人件費を考慮してビッグマックの価格を決めるのだから、各国のビッグマック価格を調べれば、その国の本当の経済状態がわかる、というものだ。

(中略)

安全な観光地を探したければ、マクドナルドが多く出店している街を探せばいい。

ビッグマック指数を良くするために、メニューのなかでビッグマックだけ価格がおかしい地域もあるのだとか。覚えておこう「ビッグマック指数」。

一番不幸なのは国家破綻することではない。いつまでも破綻せずに、人々は疲弊し、苦しい日々がどこまでも続くことだ。

日本ってどんどんこういう状況に陥っているのかもと感じる。なんか余裕がない。

ギリシャ神話を紐解くまでもないが、偉大なる物語は三部作である。その内容は、どこかに行って、苦労して、帰る、だ。『スター・ウォーズ』から『ロード・オブ・ザ・リング』まで、壮大な叙情詩たる映画も、この方程式に従って物語られている。おそらくだが、これは誰もの一生にも当てはまる。

近年、すべての人類をDNAから辿ると、アフリカの一人の女性にたどり着くことがわかったように、あらゆる人類史は、もうじき明確にわかるのだろう。

リバタリアンは「権力は絶対に腐敗する」ことを前提に、個人の完全な自由を標榜する人たちだ。

 こういう思想があっていいんだ!と。右とか左とかじゃなく。

東西冷戦の終わりとその後の公共事業としての戦争

英国は歴史上、一度も戦争に負けたことがないからである。だから、いまだに日本で言うところの大名や領主が国中にいっぱいいて、彼らがいまは金融業に励んでいる。イメージとしては、明治維新が行われず、また太平洋戦争の敗戦もなく、江戸時代から代々続く大判小判の財を持ち、それを現代金融システムを通じて運用している殿様やご領主様なのだ。

 実は、スペインには、デパートは一社しかない。しかも、日曜日の営業は法律で禁じられている。そうしなければ、家族で営む街の小さな商店は大資本に永久に勝つことはできない上に、なにより市民がどこのだれがやっているのかわからない「顔が見えない」店を嫌っている。

ちなみに、スペインではパエリアを食べる日は木曜日と決まっており、町中木曜日のランチはパエリアになる。「木曜日のパエリア」というと曲名やバンド名のように思えるが、それは週の初めに採れた海辺の魚を持って内陸部に来ると木曜日あたりになった時代の名残だそうだ。

かつて、月曜日に自宅を出ても、1日以上かけないと投票所まで馬車でたどり着けないことから、大事な選挙や会議は、いまも企業によっては火曜日に行われる。その名残で、いまも大きな選挙が火曜日に行われることから「スーパーチューズデー」と呼ばれている。キリスト教では日曜日は安息の日と決まっているので、移動することは絶対に許されない。敬虔なイスラム教国なら金曜日の鉄道は動かないと思っていたほうがいい。

すでに米国では、出版年間チャートTOP 10 のうち、半分以上が大手出版社とは関係ないインディペンデントな作家が占めている。

(中略)
作った楽曲を直接オンラインでユーザーに届けることも、産地直送の野菜を路上で売ることも、現代社会ならではの自由がある。書籍の出版も同じだ。Kindleを使えば、野菜同様、生産者からほぼ直接的にユーザーへと届けられるようになったのだ。

(中略)
いまや、あらゆる作家は起業家でなくてはならないのだろう。それが、時代に求められている。

 出版や音楽に限らず、あらゆる仲介業はすでに儲からなくなっているし、これは加速していくと思う。

すなわち、幸せとはセロトニンのことなのだ。  だが、誰かになにかを売りつけようと思う人たちにとって、これほど邪魔なものはない。疲れたら? やる気が起きなかったら? イライラしたら? 落ち込んだら? 食べ過ぎたら? 寝られなくなったら? ストレスが溜まったら? 現代の商品やサービスは、これらを解消することが大前提になっている。  この個人的な感情と商品やサービスの間に、異性や仲間と言われる者たちのと小さな差異、時にはメディアによって増幅された虚像が挟み込まれることにより、人々に不安と不満の種を植え付け、それを解消するような衝動を駆り立てる。それが消費だ。

 そうだね。商品を売るために不安・不満を「喚起」するマッチポンプ。これが消費の本質。

脳波をログれば、あらゆる「真実」がわかるが、こうなると、幸せになる方法はスピリチュアルや自己啓発ではなく、科学や医学ではないか。