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『ゴー・パブリック 起業公開物語』市川一郎

研究員として大会社に勤めていた主人公が起業し、会社が株式公開(IPO)にこぎつけるまでの道のりを書いた小説。
現実にはこんなにすらすらとはいかないものなのだろうとは思うが、起業からIPOまでの一通りの手順をざっと知ることができる点で参考になった。
旧朝日監査法人(懐かしい!)の公認会計士が中心となって書いたもので、随所に実務家としての本音と思しきものがうかがえる。
特に印象に残っているのは
IPOは目標ではなく、通過点にすぎない」
という言葉。
ともすると起業のメリットというとIPOストックオプションがもたらす“カネ”であるという点がプッシュされがちな気がしますが(僕だけかなぁ)、本当のメリットかつ目的とすべき点は、自分の信じるものを社会に提案し、社会に貢献することだと思います。‥すごく当たり前のことを偉そうに言っていて恥ずかしい。。いや、その当たり前のことを忘れちゃった人もいたよなぁと思って。

ちなみに2003年12月の発行なので、旧商法に基づいた内容となっているのもある意味貴重かも?
資本金集めに苦労したくだりを読むと、新会社法での最低資本金の廃止の意義がわかる。起業がしやすくなった分、より慎重な姿勢も必要なんじゃないかと思います。
得られる知識はイロハのイぐらいかもしれませんが、さらっと読めるのでおすすめです。

ゴー・パブリック 起業公開物語

ゴー・パブリック 起業公開物語