スケッチ・ショウ

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『世界の果てのビートルズ』ミカエル・ニエミ

世界の果てのビートルズ/ミカエル・ニエミ

世界の果てのビートルズ    新潮クレスト・ブックス

世界の果てのビートルズ 新潮クレスト・ブックス

福祉先進国として、また独特の教育制度で注目され
文化的にはIKEAのようなスタイリッシュなイメージが先行する北欧・スウェーデン
でもそれらは、スウェーデンに関していうとどうやら南部だけのものらしい。
スウェーデンの北の端っこ、おとなりはフィンランドというところに位置するパラヤ村が舞台。
そこかしこに、「南部は‥」「どうせ南部が‥」という言葉が出てくるあたり、
北部のもの悲しさ、置いてかれた感がにじみ出ている。
そんな“世界の果て”に縛られた少年とその友達、変わった家族や人物がぎゅっと詰まってる。

実は、始めから終わる寸前の270ページほど、ずっと
「おもしろくなくないけど、おもしろくないな」と思って読んでました。
が!
が!です。本編のラスト2パージでものすごい引力にがーっと引き込まれてしまいました。
北欧なんか行ったことないけど、「この風景とかこの感じ、なんか知ってる!」
スト2ページのために270ページ悶々と読んできてよかったって心底思いました。
ああ、なんかこういう感触の読後感は初めてだ。

ちなみに、
一見するとバンド青春もののようなタイトルですが(僕もそう思ってました)、
「リンダ・リンダ・リンダ」や「青春デンデケデケデケ」的なものは期待しないほうがいいです(笑)
バンドらしき活動をやっているのはトータルで見てもほんの一瞬でした。